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株式会社 一新 ISHIN CO.,LTD.

物流拠点:滋賀県彦根市・大津市・京都市・三重県津市  人材サービス   飲食サービス

日本文化ピンチ、消えゆく銭湯、苦しむ納豆②

茨城県行方市にある井川食品の井川敏久社長も、数年前から通常50グラムを詰める納豆の量を40-45グラムに減らし、納豆パックを包むフィルムの厚さをミリ単位で薄くするなどしてしのいできたというが「値上げの案内ばかりで限界を超えている」と悲痛な様子。

全国納豆協同組合連合会の松永進専務理事は「納豆はスーパーでは特売の目玉。なかなか値段を上げられないのが現状」と指摘。「原料は上がる、容器は上がる、燃料は上がるでは非常に厳しい」と懸念する。

燃料価格の上昇はクリーニング店にも影響を与えている。アイロンやプレス機、乾燥機と蒸気ボイラーは欠かせない。さらにハンガーはプラスチック製で石油製品、洗剤の原料にも石油製品を使う。製品にかぶせるビニール袋も石油製品だ。

神戸を拠点に約60店舗を運営するクリーニング会社ホームドライの太白守貞常務取締役は「値下げがなく値上げしかない。原材料は全部上がっている。アベノミクスで言われるところの効果はほとんどない」と嘆く。値下げ競争を迫られる中、クールビズの導入で需要は減少。円安による原料価格上昇の追い打ちで「業界は厳しい状態が予想される」。

燃料高騰でトラックが止まる

石油情報センターによると、4月のA重油の全国平均価格は1リットル=90.8円。軽油価格は同115.3円。ともに昨年11月と比べると約1割上昇し、3月には08年10月以来4年5カ月ぶりの高値を付けた。

全日本トラック協会では先月、「燃料価格高騰経営危機突破全国総決起大会」を都内で開催した。業界全体で年間に軽油を170億リットルを使用しており、軽油価格が1円上がれば年間170億円の負担増となる。同協会の金子貴史・広報室長は「業界平均では運送費の約20%が燃料費。特に長距離の運行をしている業者では40%を占めるところもあり、多くの業者が事業存続の岐路に直面している」と語る。

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