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生まれた月に配達される「ねんきん定期便」 どこをチェックしたらいいの?

年金に加入にしている人のもとに、毎年1回、誕生月に届く「ねんきん定期便」。ちゃんと中身を確認しているだろうか。

ねんきん定期便とは、国民年金や厚生年金の加入者に対して、これまでの保険料の納付実績や将来の給付に関する情報を伝える通知書のことだ。2009年4月に始まったものなので、何度か届いた記憶のある人もいるだろう。




ただ、見方が分からないという声もある。ツイッターでは「ねんきん定期便」について、「初めてしっかりと内容を見てみた」「今年も届いたがよくわからん」というようなつぶやきが見受けられる。

「ねんきん定期便」を受け取ったら、どこを見るべきだろうか。また、どのように活用できるのだろうか。米津晋次税理士に聞いた。

●50歳以上は「年金見込み額」が記載される

米津税理士は、50歳以上の場合と50歳未満の場合に分けて解説する。

「50歳になってからは、このまま働いた場合、何歳からどの程度の年金を受け取ることができるかを示す『年金見込み額』が記載されるようになります。老後の収入の目安になり、定年後も働き続けるかどうかの判断材料になります。

ただし、注意点が2点あります。まず、『企業年金』や公務員などの『共済年金』の金額は含まれていません。それらに加入している場合、記載されている見込み額よりも多くもらえることになります。

さらに、記載されている年金見込額は 『現在の収入で60歳まで働く』ことが前提の金額です。今後、給料が下がりそうなときは、記載の見込額よりも少なくなる可能性があります」

●ネットで加入記録を確認できる「ねんきんネット」

では、50歳未満の場合はどうなるのだろうか。

「50歳未満の場合は、これまでの支払額に応じた年金額は記載されていますが、50歳以上のような『年金見込額』までは示されません。そこで一番チェックすべきなのは、過去の加入記録の記載漏れがないか、ということです。

記載漏れがあった場合は、将来の支給額に影響してきます。ただ、35歳、45歳以外の場合には、年金加入記録が記載されていません」

大半の人が35歳、45歳以外ということになるが、どうすればいいのか。

「日本年金機構のインターネットサービス『ねんきんネット』(http://www.nenkin.go.jp/n/www/n_net/)で確認することができます。ここで、年金見込額の試算も見ることができますので、利用するといいでしょう」

加入記録については、どんなところをチェックすればいいのだろうか。

「次の3点をチェックしましょう。

(1)過去の勤務先が全て記載されているか?

(2)国民年金に加入した時期が記載されているか?

(3)年金加入履歴が連続しているか?

もし空白期間があれば、本当に働いていなかったかどうか、思い出してみてください」

将来、しっかりと年金を受給するためにも、50歳未満の場合、「ねんきんネット」も含めて確認してみるのが良さそうだ。
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