車両1台で冷凍、冷蔵、加温の荷物を運ぶ 酒田のエイエスエムトランスポート、国内初導入 ニューストピックス 運送業、冷蔵・冷凍倉庫業の「エイエスエムトランスポート」(酒田市、工藤昭文社長)は3日、荷台内部を3室に区切り、一室ごとに温度設定が可能な大型冷蔵冷凍車を導入した。 車両1台で冷凍、冷蔵、加温と異なる温度管理が必要な荷物を同時に運ぶことが可能な特注車。近年、小口化している貨物に対応するためで、同種車両は国内初という。 新車両は荷台内部を3分割し、それぞれ氷点下30度、氷点下10度、20度まで設定できる。はね上げ式の間仕切りで、各室の広さを自由に調整。屋根部分に遮熱塗装を施し、外気温の影響を低減した。 車両は長さ11.98メートル、幅2.49メートル、高さ3.79メートルで最大積載量11.1トン。車体は三菱ふそうで、日本トレクス、菱重コールドチェーンがそれぞれ内装、冷凍冷蔵装置を担当した。価格は1台約2500万円。 運用開始は5日から。関東や関西方面などの運送に利用する。一度に3種類の温度管理が必要な荷物を運ぶことで、コストを圧縮。温室効果ガスの排出抑制にもつながるとしている。 工藤社長は「既成概念にとらわれることなく、荷主のニーズにどう対応するかが大切。新車両があることで、安定して仕事が入る」と話している。 PR