“奇跡の道路”でトンネル工事 緊急輸送 ニューストピックス 東日本大震災で津波が押し寄せた際、岩手県釜石市の小中学生が避難した「釜石山田道路」で、水海(みずうみ)トンネル(仮称、445メートル)の掘削作業が24時間態勢で続いている。10月下旬に貫通する予定。 釜石山田道路は高台にあり、震災6日前の2011年3月5日に部分開通。震災当日、地元の子どもたちが逃げのび、「釜石の奇跡」と呼ばれた。国土交通省が「復興道路」と位置づける仙台市と青森県八戸市を結ぶ自動車専用道「三陸沿岸道路」(359キロ)の一部で、災害時には避難路や緊急輸送路としての利用も期待されている。 国交省南三陸国道事務所(釜石市)によると、約1メートルごとに発破を繰り返しながら掘削し、棒状の鋼材とコンクリートで壁を固定。現在約220メートルの地点まで進んでいる PR