【VW 輸入100万台】豊橋パーツセンターは約5万アイテムを保管 ニューストピックス フォルクスワーゲン グループ ジャパン(VGJ)は7月17日、同社の豊橋インポートセンター内にある「豊橋パーツセンター(CPD)」の内部を報道関係者に公開した。CPDとは「セントラル パーツ デポ」の略。豊橋インポートセンター内にある巨大な倉庫がそれで、床面積は1万8845平方m、保管アイテム数は約5万点を誇る。大物・中物を保管するパレットラックエリア(Rack Area Pallets)、小物を保管するビンエリア(Bin Area)、立体自動倉庫、平置保管エリア、入荷エリア、出荷エリア、パッキング(梱包)エリアなどから構成される。 ドイツのカッセル中央倉庫(カッセル CPD)から出荷されたパーツは、豊橋パーツセンターに到着後、一度開梱され、検品が行われる。これはグローバルと日本で求められる品質基準(特に外観の微細なキズの有無など)に差があり、その「ギャップを埋める」ための作業とのこと。当然、品質に問題があれば本国に報告され、改善が行われる。ただし全量を開梱・検品するのではなく、品質に問題がないことが続けば、検品対象から外して無駄を省くという。大物・中物を保管するエリアでは、高さ7メートルと、2階建ての家ほどもある棚が林立し、製品を梱包したダンボール箱で埋め尽くされている。ちなみにこれらの段ボール箱に印刷されたブランドマークにはVWやアウディの他に、VWグループ傘下のセアトが並んでいるものもある。同様に小物エリアでも、高い棚が延々と続く。ここでの出し入れは主に人力になるため、出荷頻度の高いものは手が届くところに置かれ、動きの遅いものはリフトを使って出し入れする上層に置かれている。出荷量の約7割は小物パーツが占めるという。小物の中でも特に出荷が多いものは、隣の自動機で保管される。オンラインで注文が入ると、棚から自動でパーツが降ろされる仕組み。CPDには、VADS(ファドス)と呼ばれる独自のコンピューターシステムが導入されており、パーツはバーコードによって入庫から在庫管理、出荷まで管理されている。各ディーラーなどへの仕分けは手作業だが、この場合もミスを防ぐためにバーコードによるチェック機能が働く。これらの在庫管理・出荷システムにはトヨタ自動車の関連企業によるノウハウも活かされているようだ。出荷は現在、ヤマト運輸一社と契約しており、通常の宅急便と同じように一日一回の集荷が行われ、北海道などの一部地域を除いて翌日までに全国のディーラーや部品商などに配達される。もちろん、極端に注文数の少ないパーツに関しては本国への発注となる。現在、豊橋パーツセンターで取り扱うのはVW、アウディ、ベントレー用のパーツ。ポルシェに関しては現在、静岡のパーツセンターで供給されているが、今後は豊橋に統合される方向だという。ランボルギーニに関してはディーラーから本国のCPDに直接発注されているとのことだ。 PR