エコカーからリサイクル製品まであらゆるエコが並ぶ「エコプロダクツ2013」 / 国内タイヤメーカー4社も揃ってブースを出展 ニューストピックス 東京ビッグサイトで開催中の環境展示会「エコプロダクツ2013」では、主要自動車メーカーをはじめ、自動車関連企業が数多く出展している。今回は国内の主要タイヤメーカー4社が揃ったほか、主要運送会社4社も出展するなど、クルマに関連する企業でもエコ技術をアピールしたいという意識が高まっていることをうかがわせる。出展された自動車関連企業の展示内容をまとめたのでご紹介しよう。 ■ スバル(富士重工業)「レヴォーグ」「XV ハイブリッド」を展示するスバルブース。写真は別記事(http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20131212_627387.html)を参照してほしい。レヴォーグはハイブリッドカーほど燃費を重視したモデルではないものの、直噴ターボエンジンで走りと環境性能をアピールしている。 会場で展示されたレヴォーグはプロトタイプカーで、実際に販売されるどのグレードに該当するものなのかは明らかにされていない。展示車に記載されたスペックは、エンジンが1.6リッター水平対向 直噴ターボ“DIT”。最高出力は125kW(170PS)/4800-5600rpm、最大トルクは250Nm(25.5kgm)/1800-4800rpmで、JC08モード燃費は17.4km/L。4輪駆動でCVTの「リニアトロニック」となっている。 ブースでは、スタッフがクルマについて説明する時間が設けられており、搭載されているエコ技術などについて知ることもできる。■ トヨタ自動車 東京モーターショーに参考出品したパーソナルモビリディ「i-ROAD」を展示するトヨタブース。動いてはいないが間近で見ることができる。 また、クルマはもう1台あり、非接触充電に対応した「プリウスPHEV」も展示している。非接触充電とすることで、充電のためにソケットを差し込むといった操作が不要になるというものだ。トヨタでは2014年に日本、アメリカ、ヨーロッパで非接触充電の実証実験を開始する予定という。そのほかでは、リサイクル素材の利用などの展示もある。■ 本田技研工業 ホンダブースではブース中央に木を配置。その周りには本物の苔や草を生えているほか、小さな池も作っていてドジョウ、ヤゴ、ミズスマシがいる。各地のホンダの工場や施設のある場所で森を育てているということを表現する展示だ。 車両の展示はビーチクリーン活動に用いる4輪バギー程度で、そのほかはホンダの環境技術を展示。マスキー法対策でCVCCエンジンを開発したホンダの環境技術に対する取り組みの歴史や、現在のハイブリッドカーからバッテリーをリサイクルする活動などが紹介されている。 このほか、ブース内では松ぼっくりでクリスマスツリーを作る体験コーナーが設置され、来場者で賑わっていた。■ マツダ マツダ車に塗られる特別な赤「ソウルレッドプレミアムメタリック」の「アクセラ SKYACTIVE-D」を展示したマツダブース。実車の展示はディーゼルエンジン搭載車となったが、マツダはほかの方式でもエコカーを展開しており、直噴ガソリンエンジンのSKYACTIVE-Gもエンジン単体で展示している。 また、2013年シーズンから「ソウルレッドプレミアムメタリック」をイメージした色に変更された広島東洋カープのヘルメットも展示。近くに置かれたアクセラのボディーカラーと見比べることができるようになっている。■ 三菱自動車工業 同社が現在アピールしている代表的エコカーの「アウトランダーPHEV」を展示するとともに、2014年初頭に登場予定の「eKスペース」を展示する三菱自動車ブース。 eKスペースがエコであるポイントは、車内のルーフ中央に「リアサーキュレーター」を設けていること。これによって空調の利用が効率的になり、エンジンの負担が減って実燃費によい影響を与える可能性があるとしている。■ ブリヂストン ブリヂストンブースでは空気を用いないためパンクしないタイヤ「エアフリー・コンセプト」を展示。また、工学院大学のソーラーカーレース参戦車「プラクティス(驍勇)」号を展示し、ブリヂストンのエコタイヤ技術をアピールする。 ブースではエコピアシリーズの各タイヤ、ランフラットタイヤの展示のほか、タイヤのエコ技術を紹介。また、原材料を半分に削減する技術を紹介したコーナーでは、原材料と同じ重さの入った袋を用意し、来場者が持ち上げて重さを体感できる展示をした。なお、原材料が半分になっても実際に完成したタイヤの重さが半分になるわけではないと説明している。■ 横浜ゴム タイヤの展示とともに、ブース内でクイズ形式の環境マペットシアター「海賊船ブルーアース号の冒険」を開催した横浜ゴムブース。来場者が回答すると記念品をプレゼントする。 最新ブルーアースシリーズやタイヤの転がりやすさを確認できるほか、リトレッド技術、さらにタイヤを安全かつ低燃費で利用するための「空気圧モニタリングシステム」の展示などを行っている。■ ダンロップ ダンロップブースでは、ブース中央にタイヤの原料がよく分かるように原材料を展示し、従来タイヤと最新の100%石油外天然資源タイヤ「エナセーブ100」の対比を行った。各部における原材料の違いがよく分かるようになっている。■ トーヨータイヤ(東洋ゴム工業) ゴムの性能を体で感じられる体験型ブースとした東洋ゴム工業。ゴムに乗り、柔らかさの違いなどを体感していくことで、低燃費タイヤへの理解が深められるような構成になっている。なお、同社のエコタイヤ「NANOENERGY」シリーズは、各シリーズに触れて重さの違いなどが確かめられるようになっている。■ 運送会社4社が出展 運送会社では「ヤマト運輸」「佐川急便」「日本郵政グループ」「日本通運」が出展。それぞれの企業の環境に対する取り組みを紹介していた。 PR