県が新道路整備計画 ニューストピックス 県は1日までに、防災面や老朽化対策を重視した今後約10年間の新道路整備計画「ふじのくにの“みちづくり”」を策定した。県内の重要路線の橋りょう約500カ所の耐震化率を9年後に100%、内陸部と沿岸部を結ぶ南北幹線道路の供用率を4年後に53・9%に引き上げる数値目標を盛り込んだ。 道路ネットワークが救命、復旧活動に大きな役割を果たした東日本大震災などを踏まえて見直した。 新東名高速道路と中部横断、三遠南信、伊豆縦貫の各自動車道を「命の道」と位置付け、津波発生時の輸送路を確保するため南北軸を中心に未整備区間の整備促進を掲げた。供用率が現在40・2%の南北幹線道路は整備を加速させる。 橋りょう耐震化は従来の緊急輸送路に加え、交通量が多い箇所や迂回(うかい)路がない区間なども対象に含め、橋桁がずれ落ちたり、橋脚が倒れたりしないように補強する。補修による長寿命化にも力を入れる。 新東名高速道路の開通や富士山の世界遺産登録を踏まえ、中山間地と市街地の連携軸の強化や景観を意識した道路整備も推進する。幹線道路の無電柱化率は20・3%から4年後には22・7%に高める PR