高速各社、サービスエリアの個性化競う ニューストピックス 中日本高速道路も昨年4月の新東名高速道路の開通に合わせ、商業施設「ネオパーサ」を4カ所開業。海老名SA(神奈川県海老名市)の上り線では伊勢丹が5月末に9月11日までの期間限定で開業し、これまであまり扱ってこなかった紳士用品や生活用品などの販売に乗り出した。西日本高速道路も4月に名神高速道路大津SA(滋賀県大津市、下り線)に商業施設「パヴァリエびわ湖大津」を開業した。 各社は05年の民営化以降、サービスの向上に努め、休日の通行料を上限1000円に抑える制度が11年6月に終わったこともあり、通行車両1台当たりの収益も増加傾向にある。ただ、新車登録台数の減少などで通行量の見通しは不透明な面もあり、SAやPAの収益力強化を図る動きはさらに加速しそうだ。高速道路各社がサービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)の集客力拡大に向け、個性化を競っている。東日本高速道路は10日、江戸をコンセプトにしたテーマパーク型のPAを12月に開業すると発表。中日本高速道路が伊勢丹を誘致するなど商業施設としての魅力アップにも力を注ぐ。高速各社の料金収入は維持費や建設時の借金返済に充てられるため、業績向上にはSAやPAの収益力アップが欠かせない。各社は、こうした施設を「ドライブの目的地にする」ことで、新たな利用者を取り込みたい考えだ。 PR