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舞鶴若狭自動車道が全線開通 北近畿の大環状網

舞鶴若狭自動車道が20日、最後の未供用区間だった福井県の小浜インターチェンジ(IC)―敦賀ジャンクション(JCT)の延長39キロがつながり全線開通した。敦賀で北陸自動車道と連結し、福井県の長年の悲願だった嶺南と嶺北を貫く高速道路網がついに実現した。三方五湖パーキングエリア(PA)=若狭町=で行われた開通セレモニーなどには関係者や親子連れら約1500人が集い、新たな高速交通時代の幕開けを祝った。




 開通式典は美浜町総合体育館で行われ、国や県、嶺南6市町、建設主体の中日本高速道路などの関係者約470人が出席。高木毅国土交通副大臣は「若狭の海のシーズンに間に合うように開通できたのは、多くの方々の尽力のたまもの。舞若道が大いに利用され県内の交流が進み、県全体が発展することを期待したい」とあいさつした。

 西川一誠知事も「関西や中京、中国、四国地方とも高速道路網で結ばれ、人やモノの流れが活発になる。多くの観光客が訪れることで、本県の活性化と新しい飛躍につながる」と期待を込めた。地元の観光、物流、医療関係者らの期待や歓迎の声を集めたビデオレターなども披露された。

 開通セレモニー会場となった三方五湖PAでは開通イベントが開かれ、親子連れら約1千人でにぎわった。午前11時20分から、通り初めのパレードが行われ、大量の風船が一斉に空に放たれる中、県警のパトカーを先導に地元の消防車や運送トラック、住民やツアー客が乗ったバスなど約50台が次々とスタート。若狭美浜ICまで約9キロを走り開通を祝った。この後、午後3時から一般自動車が通行できるようになった。

 開通に合わせ、県の「若狭路さとうみフェスティバル」も若狭町の縄文ロマンパークで開幕。開通を祝う人らでにぎわった。

 県や嶺南市町などは11月末まで嶺南全域で「海湖(うみ)と歴史の若狭路キャンペーン」の各種イベントを展開し、県内外の観光客を呼び込む。

 舞若道は兵庫県の中国自動車道吉川(よかわ)JCTを起点に京都府北部などを通り、北陸道とつなぐ敦賀JCTまでの延長約162キロ。全線開通により北陸道、名神高速、中国道を含めた北近畿の大環状高速道路網が完成し、嶺南を中心に福井県の交流人口や経済活動の拡大が期待される。嶺北と嶺南の交流拡大、嶺南を走る国道27号の渋滞緩和、災害時の代替ルートの役割も果たす。
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