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株式会社 一新 ISHIN CO.,LTD.

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<ユニクロ>即日配送体制…大和ハウスと物流拠点建設

カジュアル衣料の「ユニクロ」を展開するファーストリテイリング(FR)は14日、大和ハウス工業と共同で大規模物流拠点の建設を進めると発表した。インターネット通販大手の楽天や米アマゾンなどに対抗し、最短で即日配送できる配送体制を整える狙いだ。【山口知】




 両社で新会社を設立し、まず東京都江東区有明に地上6階建て、延べ床面積11万2000平方メートルの倉庫を建設する。11月半ばに着工し、2016年1月から利用を始める予定。建設資金は大和ハウスが私募の不動産投資信託(REIT、リート)を設定し、約650億円を投資家から集める。東京以外の大都市圏でも5~10カ所の物流倉庫を新設するほか、海外での建設も検討する。

 FRは中国やベトナムなどの海外工場で商品を製造し、倉庫、配送センターの2カ所を経て各店舗や家庭に配送している。新たな物流拠点は倉庫、配送センターの両機能を統合することで、配送時間の短縮とコスト削減につなげる。

 現在のユニクロのネット通販は、早くても注文の翌々日配送だが、地域によっては即日配送も可能になる。店舗の欠品をすぐに補充したり、店舗にないサイズや色の商品をその場で注文し、自宅で受け取ったりすることなどを想定している。

 FRの柳井正会長兼社長は14日記者会見し、「都心に近い最高の場所が見つかった。これまでは店舗と倉庫の人が一緒に働いていなかった。これは産業革命だ」と胸を張った。

 FRは1999年から通販を始めたが、主体は店舗での販売で、国内ユニクロ事業に占めるネット販売の割合は3・5%程度にとどまっている。楽天やアマゾンなどは商品配送にかかる時間の短縮を狙って相次いで大型物流拠点の整備を進めており、顧客流出に予防線を張るために自らネット事業の再強化に取り組む。

 実際の配送を請け負う運送業界では、ドライバーの高齢化や、他産業との人材奪い合いで、人手不足感が強まっている。運送業界との連携をどう進めていくかも今後の課題となりそうだ。
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